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2012/03/14(水) 23:59:59

【MLB】リーグ改編とDH制の行方。 〜ナ・リーグでもDH制導入か?〜

1 :うんこなうρ ★:2012/03/13(火) 00:38:19.13 ID:ςςς0
少し先の話だが、大リーグがまた改編されることになった。ヒューストン・アストロズが、ナ・リーグ
中地区からア・リーグ西地区へ引っ越すのだ。時期は2013年から。

これによって、ナ・リーグとア・リーグはどちらも15球団ずつに分けられる。東、中、西の各地区も、
それぞれ5球団ずつが属することになる。となると、反射的に浮かぶのは機会均等とか地ならしとか
いった言葉だが、ことはそう単純ではない。

最大の問題は、両リーグが奇数の球団を抱え込むことだ。小学生でもわかることだが、そうなると、
試合を組む場合にかならず1球団があまってしまう。これを解消するには、ほぼ毎日、インターリーグ
のカードが組まれなければならない。

いいじゃないか、目先が変わって、と喜ぶ人もいるだろうが、これには厄介な側面が伴う。両リーグの
制度のちがいが、くっきりと浮き彫りにされるからだ。もっと具体的にいうと、DH制の有無だ。

■交流戦で浮き彫りになるDH制の有無によるリスク。
現在、ナ・リーグの球場で行われるインターリーグの試合ではDH制は採用されていない。つまりア・リーグ
の投手は、不馴れな打席に立ち、不馴れな走塁を行わなければならない。すると当然、事故が起こりやすくなる。

記憶に新しいところでは、'08年当時、ヤンキースに在籍していた王建民投手が、走塁の際に足を痛め、以後、
元の姿に戻れなくなってしまったことがあった。もっと最近の例としては、今年、ヤンキースからパイレーツ
に移籍したA・J・バーネットが打撃練習中に自打球を眼に当て、2カ月間の戦線離脱を余儀なくされる事故があった。
要するに、ア・リーグの投手にとっては、打ったり走ったりする行為はかなりのリスクを背負う。

逆にいうと、ア・リーグの球場で行われるインターリーグの試合ではナ・リーグの球団が苦労する。

そもそも、ナ・リーグの球団はDH制を計算に入れたチーム作りをしていない。つまり、打撃のエキスパート
や第4の外野手を準備したり養成したりしていないことが多い。これでは、やりくりが大変だ。あたふたして、
妙な打順を組んでしまうことも珍しくない。

では、ということで近ごろささやかれているのが、ナ・リーグでもDH制を採用するという発想だ。一般的
にいって打撃戦は人気があるし、DHのスポットが15から30に増えれば、選手の就業機会も広がる計算になる。
アルバート・プーホルスやプリンス・フィルダーがFAでア・リーグの球団と長期契約を結んだのは、当然、
将来のDH転向を視野に入れているからだろうし、もしナ・リーグにDH制が存在したら、ヴラディミール・
ゲレロや松井秀喜やジョニー・デイモンの就職先もずっと前に決まっているはずだ。

■ナ・リーグのDH制の採用は時代の趨勢ではあるが……。
しかし、DH制の両リーグでの採用は、本当に野球を面白くするのだろうか。

私がつい首をかしげてしまうのは、2011年のワールドシリーズ第6戦を思い出してしまうからだ。
カーディナルスとレンジャーズが逆転また逆転のシーソーゲームを演じたあの試合では、DH制は
採用されていなかった。トニー・ラルーサとロン・ワシントンの両監督は、機に応じて代打代走
を送りつづけただけでなく、ダブルスイッチも頻繁に行ってなんとか勝機を見いだそうとしていた。
投手の代打に投手を送るような独特のスリルと、古典的な野球に本来備わっていたこまやかな
ニュアンスは、DHのいる野球ではけっして得られないものだと思う。

さあ、果たして球界はどちらの道を選ぶのだろうか。ポストシーズンのシステム変更やインターリーグ
の導入が観客動員の増加に結びついてきた昨今の趨勢を見ると、DH制がナ・リーグでも採用される可能性
はかなり大きいと見るのが妥当だろう。

ただ、どうしてもDH制の採用を拒みたいのなら、ひとつ秘策がある。ナ・リーグ、ア・リーグともに1球団
ずつを増やして1リーグ=16球団の体制に変更してしまうことだ。ただしそのときは、エクスパンションに伴う
弊害(野球の質の低下)を覚悟しなければなるまい。どこか1地区だけが6球団体制になるというひずみも避け
られないだろう。どうだろうか。私自身は、ナ・リーグを現状のままで残したいという気持を捨てられないのだが。

http://number.bunshun.jp/articles/-/203081


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